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場所は親不孝通りにある「Decadent Deluxe」。ビルの5階に足を踏み入れ、若者ばかりでちょっとそわそわ。しかし、若者のステージが終わって、みねまいこのステージの準備の間に客層がすっかり入れ替わり、年齢層が高くなって人数も倍になった。
準備の間、みねまいこはすでにパーフォーマーとして充分な存在をみせていた。ステージ上のみねまいこは大きなマスクをしていて、ステージ衣装の上にカーディガンをまとい、その格好のまま準備運動を入念に行う。ストレッチ、腰回し、前屈など余念がない。準備中ではあるが、すべての人がそれを見ているに違いない。儀式の準備のようにも見える。
みねまいこの声は、密度が濃く伸びがある。テクノっぽい単調な語りから、一気に爆発的に高い音域に駆け上るもしっかりしている。モノトーンからどすの利いた歌い方まで幅広くそのメリハリに引き込まれてゆく。絶叫にも口笛にもこちらの気持ちを任せられた。みねまいこの写真を撮っていたある観客(関係者?)によると、彼女は東ヨーロッパ、イギリスの影響を 強く受けているという。なるほど…。音楽のことは全く知らない私には、、「ロックなシャンソン」(表現乏しく)って感じ。
ステージのみねまいこは、キャンパスで見せる大人っぽい雰囲気から一転して、むしろかわいらしく見えた。ステージという圧倒的な場所のせいか?舞台においてかわいさに見えるも、いつしか妖艶に。両方同時にかもし出されている。そんな雰囲気の中、張り詰めた声が緊張感を持続させる。髪を振り、腰をくねり、どすを利かせ、単調にも歌う。ある観客は、「みねまいこの世界は、あやしい」と言った。そこが気に入っているのだと。
日ごろからこのパワーを秘めているとしたら、みねまいこにとって日常はあまりにも平穏。この ステージにパワーを全開にしているみねまいこを見ずして、みねまいこは知りえない。今日は、初めてのライヴを経験し、日頃のみねまいこの意味が再編集された日で もあった。楽しかったし、とても気分が良かった。
声をかけてくださり有り難うございました。次回の9月29日のアクロスでの単独コンサートを楽しみにしています。来年はヨーロッパツアー、特にスペインということでしたが、一歩一歩夢を実現させて、いろいろな出会いを経験してください。応援しています。
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