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さて兎は古代において豊穣の象徴であった。キリスト教徒にとって兎は、むしろ節度のない、性的不道徳を意味していたのに、その兎がどうして復活祭の象徴となったかは定かではない。少なからぬ人たちが、兎は決して眠らないという考えが広く信じられていたことを指摘し、兎が目ざめていることのシンボルであったことを示唆している。さらに別な考えとしては、復活祭の兎を、兎の形に焼いたパンに由来するとする。そのパンに、卵をいれて、そして復活祭の旅や巡礼に人々が持参したのである。
K-H・ビーリッツ『教会暦:祝祭日の歴史と現在』松山與志雄訳(教文館 2003年)p. 114
さて、アルバムづくり、原稿書きに、不眠不休でがんばりましょう。
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